ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル コンサート
日本人指揮者・高原守氏が音楽監督、常任指揮者を務めるニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル(NYSE)による、特別コンサートが本日行われました。
開演1時間前、会場のユトレヒトプラザに向かうと長蛇の列が!ちょっと、お話を聞いてみました。
1歳6ヶ月の男の子を連れたお母さんは、
「子供が小さいので心配なのですが・・・でも、プロの演奏が間近で聞ける機会を逃したくありませんでした!!」
と嬉しそう。だっこしているお子さんに、
「大丈夫かな♪」
と語りかけています。
会場の席がたくさんの人で埋め尽くされたころ、開演を告げるブザーが鳴り、いよいよコンサートが始まりました。
1曲目はトランペットのソロが入った「ベネチアの謝肉祭」。奏者の指の早さにびっくりしつつ、その演奏に観客も飲み込まれています。
曲の合間、挨拶を行った高原氏は
「みなさん、もっと楽に聞いてくださいね。みなさんの緊張が私たちに伝わってきますよ」
と笑いながら語りかけます。すると、客席からは笑みがこぼれ、会場の雰囲気が少し和らいだ気がしました。
演奏でひときわ印象が強かったのが、皆さんもよくご存知の「Summer Time(サマータイム)」。なんとヴァイオリン奏者が、歌とヴァイオリンの両方をこなしているのです!!
歌から始まり、ヴァイオリンの演奏、そしてまた歌。この光景に本当にびっくりしました。
2時間ほど続いた演奏会。こんな間近で聴くことができ、とてもこころが満たされたクラシックコンサートでした。
(文/水上 由美)