19世紀、オランダの民族衣装は他国と比べ類を見ないほど多様性に富んでおりました。
国土面積はハウステンボスがある九州と同じくらいで、 その中で70余りのバリエーションがあり各地域において独自の発展を遂げ、 風習、 職業、宗教によって異なった衣服を身に着けていました。
普段着として着用されていた民族衣装は次第に個々人のステータスを示すファッションとして発展し、細やかな刺繍を施したレースキャップ、 東アジアからの輸入生地を使った豪華な衣服、アクセサリー類は当時の人々が腕を振るって制作し芸術の域にまで達しました。 ファッションとしてのみではなく個々人が着る民族衣服は一家の財産、“着る財産” として代々家庭で受け継がれていきました。
ハウステンボスでは約3000点の民族資料を収蔵しており、 今回の展示では当時の男女が纏った衣服、アクセサリーを中心に“オランダ・ライスタイル” をご紹介いたします。
キャップ飾り
南ホラント州スフェニンフェンの
祭事用服と普段着
ネックレス金具
少女用ワンピース
キャップ押さえ
瑪瑙(めのう)イヤリング